top of page

折形礼法とは

Origata Etiquette

折形礼法の歴史的背景

歴史は600年以上前、公家礼法に従っていた武家が、室町時代に公家よりも勢力を強めてきた時代に
三代将軍足利義満が武家独自の礼法を制定しました。
「外の礼法」と「内の礼法」が大名や旗本に指南され、折形は内の礼法の1つになります。
人生の通過儀礼や贈答などに使われる包みは、公家の社会では汚れの無いよう絹の布で包み絹の紐で結んでいましたが、武家は白く強い和紙に紙縒りで結んで使いました。
登城し高級な品を贈答する際に、直々に手渡しのできる限られた上級武家のみに使用が許され口伝で継承されていきました。元々は高家である内の礼法指南役、伊勢貞丈の定めには折り方や置き方、渡し方、吉凶の本数など詳細に決められた折形がありました。
2000年以上も続いている伊勢神宮の神事に使われた清浄心の白を基調とした絹や麻、木綿(ゆう)は公家礼法から、武家社会へと伝わりましたが、現代の私達の身の周りではご祝儀袋や不祝儀袋ぐらいしか目につかなくなっているようです。
日本人の礼の心(相手を敬い自分が一歩へりぐだる)を形に現した1つと言えましょう。

日本人が大切にしてきた相手を想う心を形に現した文化のひとつに折形礼法(贈答文化、包む文化、結びの文化)。お祝いや、お世話になった事への感謝、中元・年末年始のご挨拶などがその一部ですが、贈る目的や相手の立場によって和紙や水引等を変え気持ちを伝えてきました。基本的に和紙は白を使い正式な贈り物には熨斗を付けます。
白は清浄心を現し汚れの無いものを差し上げるという意味で、熨斗は縁起の良いものを意味します。
日本の和紙は良質で種類も豊富です。
現代、和紙から作られる水引きは結び方や種類も豊富で大変美しいものが開発製造されています。

bottom of page